今回は緑多き鎌倉市に新築されたお宅の外構とお庭を設計・施工させて頂きました。
コンセプトはホテルライクにー
鎌倉市は自然に恵まれる分、土地の高低差が大きく、玄関周りのプランも階段数が多く、狭くまとまりがちです。そこで、ゆとりある空間に感じられるよう、アプローチ階段を斜めに配し、玄関までの距離を出したプランにしました。
海辺のリゾートホテルを感じられるような、艶のある素材や植栽も散りばめております。
間接照明を入れて奥行きを出し、ラグジュアリーな雰囲気を表現。
道路の左右で大きな高低差があり、カースペースの電動オーバードアをそのまま下ろすと地面にぶつかってしまうため、正常に作動しません。誤作動を防ぐため、通常ならオーバードアに設置ストッパーを取り付ける、または、セットバックさせることで対応できます。
しかし今回は、愛犬がストッパー下の隙間から道路へ出ない工夫が必要だったり、セットバックでは庭の有効スペースを狭めてしまうため、ドアの下りる軌道に添った位置に溝を施工し対応しております。
この溝にオーバードアが触れると安全装置が作動してしまうため、揺れながら上から円弧を描いて下りてくるドアを10㎝の隙間に当て込むのは熟練の職人ならではです。
リゾートのイメージに合わせて、牡蠣殻や岩礁の様なテクスチャーの鉢を選びました。こちらも光線の加減で品よく光ります。
お施主様のお茶目な演出。サンタとトナカイのお出迎え。
奥に見える燻しゴールドの鉢は直径60㎝もあるのですが、広くとった踊り場にあえて置き、広さと優雅さを協調します。
写真中央の壁は正面からのアクセント壁兼、サーフィン帰りのシャワーブースの仕切としています。
ウェットスーツやボードを置けるよう、ユーティリティー性のある空間へ。
駐車場には違う素材の織りなす表情を加えます。
目地に敷き詰められたウッドチップにも見える石は、乱形石を施工するときに出る小端を同じ様なサイズに整えて使用しました。そのままではゴミになりますが、少し手を加えると環境にも優しく再利用が可能です。
更に日光に当たると光り、玄関の石張りとお揃いになりますし、アクセント素材としても有用です。
お庭の真ん中のコンクリートは、お客様が見えた時のもう一台分の駐車エリア。お庭と兼用の為、見た目も美しく、バックしやすい様に絶妙な曲線で施工しました。
ライトアップによりレリーフが浮かび上がります。夜の景色も楽しんでいただけます。