No.1210
神奈川県大和市 外構・庭リフォーム工事
今回の庭リフォーム案件はとても広い敷地を所有されているお施主様からのご依頼でした。
以前は和風の庭がありましたが、土のままとなっていたり敷地外とのつながりが多く、愛犬が駆けまわるには安心できる場所とは言えなかったようです。
住まいを建て替え後、建物デザインとの相性も気になっていたとのことだったので、思い切って庭全体をリフォーム。
お庭を大きく2つのエリアに分け、ファサード側を回遊庭園へ、奥側をドッグランになるようにしています。
そうすることで、人目は気にならずにテラスでお茶を楽しめるように。さらに、安心して愛犬たちをめいっぱい遊ばせてあげられるようになりました。
また、モザイクタイルや自然石など、いろんな素材をこだわって選び、お庭の中へ散りばめるようにお庭をデザインしています。
既存樹木はほとんど伐採し、お庭の雰囲気に合わせて花壇をつくったり、樹木を植え替えました。また、人工芝を敷くことで、メンテナンスが楽になります。レンガ造りの庭園灯は元々あったものです。
南欧スペインのフリヒリアナの街並みがお好きとのことでした。既存門柱や袖壁にも合わせて白い壁やピンクベージュのモザイクタイルなどで外構を仕上げています。そこへナチュラルな植栽を配植。
建物の建て替え時につくられた門柱や門袖です。イエローの自然石張りアプローチも既存です。既存のデザインや構造物に馴染むように、奥のお庭をリフォームしています。
門柱は元々あったもので、お庭のリフォームと一緒に白く塗り直し、明るさを取り戻しました。
リフォーム前も門柱やアプローチを素敵に施工されていましたが、庭木が多く、管理も大変だったようです。また、建物との調和もきになるところ。
プラスレターの"WELCOM”と、訪れる方を出迎えてくれます。アクセントウォールの手前にはレンガづくりの花壇を。モザイクタイルは東京水産のシルキーホワイトです。タイルの厚みがランダムになっていて、光の当たり方によって表情が変わり、時間の変化をお楽しみいただけますよ。
この扉の先はドッグランとなっています。アイアン調の扉は四国化成のカーデフニィシリーズです。扉のほかに、フェンスなども同じシリーズで揃えました。カーデニィは表裏のないシリーズなので、敷地の間仕切りにおすすめです。
お庭の奥側はドッグランです。表側と行き来できる道は先ほどの門扉を通るか、建物の中からにして、愛犬の通り道を制限しています。
右側の自然石はジャープルストーン方形石張りです。
左側は小さな乱形型のデザインストーンを使っています。
人懐っこい愛犬が遊んで〜と寄ってきてくれました。黒いチワワちゃん。下をぺろりと、おやつのおねだり?
人工芝は愛犬のためにこだわっていて、硬いものだと痛くて歩きづらいかもしれないので、毛足が長く、ふかふかなものをご提案させてもらいました。
小型犬なので、塀の高さは低い場所で1.2mくらいにしてあります。道路側のウッドフェンスなどは外からの目線が気になりにくいよう、高さは1.7mくらい、場所や目的に合わせて設計しています。
他にもリビングから続くウッドデッキは愛犬の上り下りに配慮し、蹴上を14cm程とゆるめに。
植栽も毒性のないものを選んで配植しております。なお、広く親しまれているクリスマスローズは毒性があるのでドッグランなどにはふさわしくないと言われています。また、ウッドチップには防虫剤などが入っている場合も多いので、注意が必要。
人口芝なら、もともと虫の発生も少ないのでおすすめですよ。
このように、配慮すべきことが多々ありますので、ご提案時にお伝えするように心がけています。
リフォーム前は広々としたお庭として楽しまれていました。しかし、敷地の外へつながっていたため、愛犬を安心して遊ばせられるお庭ではありませんでした。
物置を設置予定とのことだったので、レンガを使って土間を施工しました。下からちらっとレンガが見えるように。物置はお施主様がお選びになったものです。フリヒリアナの雰囲気ととても合っていて、センスの良さが感じられます。
ブリキでできた鳥の小物。ちょっとした場所にお気に入りのものを飾って。
アイアンのフェンスの向こうで遊ぶ愛犬たち。そこには幸せな時間が流れています。