石積み職人による石の積み方 | ジャーナル | 風知蒼

石積み職人による石の積み方

高低差のある法面の敷地に、階段と植栽を交えたアプローチを作りました。

切妻屋根の贅沢な平屋×グレージュの吹き付け塗装の外壁、とても素敵な戶建て住宅です。

その雰囲気に合わせ、グレー調タイルと2分砂利の洗い出しで仕上げた階段を取り入れました。

階段の段差は13cm、踏面は40cmと、ご高齢の方でもゆったりと登り降りできるよう設計しました。

また、法面の中腹を広い踊り場にし、植物に囲まれ安らぎを感じられるスペースを設けています。

そうすることで、見た目に動きも出ます。

さて、意匠ポイントは他にも色々織り込ませていただいておりますが、、、今回取り上げるのは「石の積み方」です。

デザインを考えるにあたりポイントのひとつとしていたのは、「植栽スペースを人為的でなく、いかにナチュラルに魅せるか」です。自然の景色の一部のように見せ、アプローチ階段の直線的な造形がより活きるように。そのためには自然の景色を真似るのが一番です。たとえば2枚目の写真のような感じ。最近、登山中に撮った写真です。

石をポイッと放り続ければ成り立つんじゃないか?ってほど規則性なく見えますが、観察してみると重力、植物、水流、気候、地質、それらの要素が合わさることによってこうなっている、ということがわかります。

それがイメージできれば人間の手でも意図的に再現ができます。

石積み職人は、石の向きやサイズ、形、凹凸、色。

ひとつひとつを繊細に見分け洗練されたバランスを探る感覚を持ってます。

今回のコンセプトでは、そういったところを意識して施工させていただきました。

[材料紹介]
・タイル:サイズ400×800
・ゴロタ石:チャート石
・敷き砂利:チャート砂利
・洗い出し砂利:南部砂利(2分)