兼六園に行って来ました。
日本三大庭園の一つ、有名な兼六園です。
後楽園、偕楽園ともに行ったことはありますが
デザインの思想及び技術、実際の出来栄えと素晴らしい維持管理において、兼六園が一歩抜きん出ているように思いました。
いわゆるレジャー施設、エンターテイメント施設としては後楽園、偕楽園ともに素晴らしいとは思います。
ただ、単純に景観としての美しさは兼六園が優れているように感じました。
池や流れの作り方などは現代の我々がみても唸らされる場面がいくつもありました。
プロとしては当時の施工技術や予算、敷地の環境などの事情が透けて見えてしまいます。
それらの諸条件をいかにメリットとして空間に活かすかというアイデアとそれを実現する技術、事業主、施主の情熱にいつも心打たれます。
当時の苦労も垣間見えましたが、そこを高次元でクリアし、
場所に込められた思いのようなものをさらに高次元で維持管理し、昇華している力量には感服させられます。
だからこそ現代においても名園として人々に評価され続けていると得心がいきますね。