No.1231
神奈川県 鎌倉市 庭リフォーム 外構工事
今回のコンセプトは樹々で囲んだ外構デザインです。
玄関までのアプローチを蛇行しながら木々を抜けていきたいとのご要望をいただきました。
鎌倉市の中でも自然が多く潮風が心地よい地域。緑がよく映えます。
スウェーデンハウスの暖色の装いに合わせ、外構もハードウッドのウリン材で色を重ねました。
門周りは表札やポスト、インターホンなどが極力見えないようにし、門をくぐるときのワクワク感をイメージしながら設計しています。
自然素材に囲まれると、大谷石の経年も絶妙に良い味わいです。
ポストや宅配ボックスは門柱に埋め込み、中から荷物を受け取れます。
門扉は鍵もかけられるように施工しております。
ハードウッドは施工後しばらくの間、雨に濡れてたくさんのポリフェノールを排出するため、木材の柱の根元は砂利敷きにして汚さないように対策しました。
その一方で、ポリフェノールを多く含む分、防虫・防腐の強みがあります。
さらに、経年で徐々に変化する色合いも楽しめます。最終的に落ち着いた深い色合いのシルバーグレーになるのも楽しみの一つです。
扉をゆっくりと開けていきます(笑)
木肌が何ともいえない美しさです。
かわいらしい紅葉に入るのをちょっぴり邪魔されますが、それもまた愛おしく感じます。
扉を開けると緑が目に飛び込んできます。
足元はコンクリートにスリットを入れて、飛び石の様にしました。土留めの花壇はシンプルにモルタルの金鏝(かなごて)仕上げにすることで、曲線の美しさが際立ちます。
また、砂利の上の落ち葉は本来なら気になるところですが、ここは風情にさえ感じられます。
更に夜になると、ポールライトの灯りで幻想的な空間へと変化してゆきます。
アプローチのモルタル仕上げから玄関ポーチのタイルへつなぐ重要な役割を果たすステップの橙色の自然石。
自然とつながりながらも華やかになるよう、色選びを慎重に行いました。
木の影で分かりにくいですが、階段も曲線に施しております。
石の踊り場を造り、段数が多くても植栽を愛でながら優雅に下りられるように設計しました。
木々の合間を抜けてポストへ行くまでさえも、贅沢な時間となります。
踊り場の脇に取り付けた蛇口。釉薬のタイル。
アンティーク調でとても素敵だったので、遊び心で取り付けてみました。
庭周り全面にハードウッドでフェンスを施しました。
高台にあるので、低めのフェンスでも歩行者を気にせず庭活を楽しめます。
お施主様の置かれたオブジェ。楽しんでいただいていることが分かり嬉しい限りです。
愛嬌のあるカモさん。いつも一緒に樹々を愛でてくれている気がします(笑)